1500m   エントリーリスト
佐藤不調&徳本不出場で混戦模様だが
両小林と森川が好調


 いったい、佐藤清治(順大)はどうしてしまったのだろう。99年には3分38秒49と日本記録に肉薄し、セビリア世界選手権代表にもなった。その年の日本選手権の予選を見たときは、(日本選手間では)「モノが違う」と思ったものである。今季、関東インカレまでの状態を見る限り、日本選手権で好走を期待するのは酷だろう。
 出場資格タイム2番目の高橋圭太(大塚製薬)も今季、かなりの不調で、昨年の日本選手権優勝者の木實淳治(八千代工業)も右に同じく。そして、関東インカレで圧勝した徳本一善(法大、佐藤清治の前の高校日本人最高記録保持者)は、1500mでなく1万mにエントリー。
 800 m同様、望ましくない混戦状態なのだ。
 そんな中で好調なのが、春季サーキット2連勝の小林史和(NTN)だ。昨年までの自己ベストを約5秒近く更新する3分44秒47をマークした。もう1人好調なのが、小林哲也(福田組)で、春季サーキット2レースで小林史和に食い下がった。大阪グランプリでも3分44秒02の自己新で、徳本を0.03秒抑えて日本人トップ。また、春季サーキットは兵庫(4/22)、静岡(5/3)とも2組タイムレースで行われたが、両小林とは別の組で2戦ともトップだった森川三歩(佐川急便)との“直接対決”も注目点だ。
 小林史和は岐阜・中京商高出身。同校はマラソンの実井謙二郎(アトランタ)、5000m&1万mの米重修一(ソウル)とオリンピック選手を輩出している。1500mで代表第一号になるのは小林か、それとも○○○○○か(このネタはいずれまた、どこかで記事にします)。

 5月26日のゴールデンゲームズin延岡では、以下のような結果で、まさに日本選手権の前哨戦とも思えるもの。この時よりスローペースになるのか、それともハイペースになるのか。
1 小林 史和 NTN 3'42"44
2 小林 哲也 福田組 3'43"08
3 徳本 一善 法政大学 3'43"40
4 森川 三歩 佐川急便 3'43"65
5 辻 隼 ヤクルト 3'45"05
6 高橋 圭太 大塚製薬 3'49"54
7 菅原 竜二 新日鐵君津 3'54"85