2006/5/3 静岡国際
沢野は5m60にとどまるも
ポールは過去
“最硬”を使用
「調子が良すぎた。大阪では5m80を」

 5m70が跳べなかった沢野大地(ニシスポーツ)だが、競技後の会見で次のように切り出した。

「海外では体調が良くなく、今回も手探り状態でしたが、始めてみれば調子が良すぎました。最後に使ったポールは、これまで練習も含めて使ったことがないもの。それでも軟らかく感じました。この調子で5m60で終わったことは、ショックではありませんが、何でこんなに調子がいいの、という感じ。初戦ということで、調整していくことがいっぱいありますね」
「マウントサック(3位・5m53)では走りが根本的に崩れていて、バランスがおかしくなっていました。それが昨日からよくなって、やっとはまってきた。今日の2回目のアップから、調子がいいとわかって、1回目の足合わせの時よりも硬いポールにしました。最初の高さから硬い方のポールでしたが、どんどん軟らかく感じていくようになって。ここまで行くとは思いませんでした」

 沢野がこれまで使用してきたポールは、以下の通り。ご存じのことと思うが、フレックスナンバーは数字が小さいほど硬くなる。握りの高さも判明しているものは掲載した。

選手 高さ 成否 年月日 長さ 耐荷重(pounds) 硬さ(flex) 握り
米倉照恭 5m60 1996/5/6 4m75 185 16.8か17.2 4m55
小林史明 5m71 2002/5/21 16フィート5インチ(5m00) 185 16.5 4m62
沢野大地 5m80 2004/6/6 5m00 195 15.2  
沢野大地 5m70 2005/4/23 5m10 195    
沢野大地 5m83 2005/5/3 5m10 195 15.2 4m70〜75
沢野大地 5m65i 2006/3/11 5m10 195 16.1か15.8  
沢野大地 5m70 × 2006/5/3 5m10 195 14.9  

「今日は硬いポールに、いい反発を感じました。冬場に走って、走って、やってきたことが、間違いじゃないと自信に変わりましたね。スピードにプラスして走り方、力の伝え方が跳躍と噛み合ってきた。この調子を崩さず、疲れを残さず、上手く大阪に持っていきたい。大阪ではある程度、記録を出したいです。最低でもA標準(5m70)、できれば5m80くらいを。大阪前に今日のポールを使えて良かった。この調子ならこのくらいのポールとわかりましたから」

 国際グランプリ大阪以後は、5月末からヨーロッパで3試合に出場する予定だ。


春季サーキット&国際グランプリ大阪2006
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