2005/5/14 東日本実業団
畑山が58m00、歴代2位に8cmと迫る快投
「右手と右脚を上手く使えて、振り切った感覚は強かった。でも、まだ求める円盤投にはなっていません」


競技後のコメント
◆58m00の投てきを振り返って
「調子は悪くありませんでしたが、58mが出ているとは思いませんでした。条件が良かったのでしょう。条件としては、石川(57m34と自己記録を2cm更新)の時の方がもっとよかったのですが。今日の方が振り切った感覚は強かったですね。右手と右脚を上手く使えたと思います。でも、まだ求める円盤投にはなっていません。納得いっていませんね。もうちょっと感触のいい投てきができれば、もうちょっと行きます」
◆シリーズを振り返って
「1投目に56m台を出せて、リズムに乗ることができました。(歴代2位の58m08に)8cm届かないのが甘いところです。(4投目の58m00の後)修正していくはずが、力んでしまって5投目は54m台。ホント、円盤投は難しいです」
◆日本選抜石川大会(5月8日)との比較
「石川のときの方が風がよかったです。真正面からのいい風でした。今日はちょっと、真横からになったりしましたし。幸運だったのは石川では、トライアルの時間から風が吹き始めたんです。今日も、予報では寒いということでしたが、太陽が出てくれました。日本選手権の国立競技場は風がよくありませんが、安定してこのくらいの記録を出したい」
◆60mへの手応え
「練習では58m後半までは投げていますが、60mは実際のところ5割くらいの可能性だと思っていました。しかし、今日の58mの投げを分析すると、6〜7割に上がったと思います。試合の中で悪い部分を修正する能力を高めていけば、記録は伸ばせるはず。これから、(向かい風の吹く)条件のいい試合は減っていきますが、風がなくても投げられる自信をつけていきたいです」
◆練習中の手応え
「立ち投げで50m行ったこと(兵庫リレーカーニバルの記事参照)に加え(プラス10mを出せると考えている)、筋力面も、体幹を中心に数字が上がっています。それに、思い描いているイメージと、円盤を持ったときの動きが少しずつ合ってきました。イメージだけが先走るのでなく、実際の動きとしてできてきています」
◆ハンマー投・土井宏昭との合同練習の成果
「合宿で彼の投げを見ていると、円盤を投げていても、動きが少し違うんです。その辺を話しているうちに、下半身の動かし方が違うことに気づきました。円盤投は左手でリードしがちですが、彼はハンマー投の動きでやっている、下半身の動きを先行させる投げを円盤でもしていました。急いでターンに入らないんです。早く入ろうとすると、上体が開いてしまうんです。そうではなくて、下半身の動きから入って、ひねりを上手く利用した方がいい。構えの部分から重要になります。これまで軽視していた部分ですが、下半身のイメージを重視するようになりました。円盤投はターンの入りで全てが決まりますね。そういった部分が、上手く噛み合ってきたのだと思います」
◆60mに向けての具体的な改善点
「今日も、サークルが余ってしまっています。(極端に言えば)その場だけで回ってしまっている。そこを、回転しながら前に詰めていく勇気が必要です。そうすることによって、円盤を“走らせる”ことができます。前に移動しながらの方が、円盤にスピードが付きますから。リリースの位置は、実際は肩のラインですか、円盤1個分、前で離すイメージでやっています。投げ急ぐとどうしても、肩のラインより少し後ろで離してしまうんです。下半身を意識すると、それが遅れることにもなりがちなんです。58mの投てきは、今日の投てきの中では噛み合って前で離せた方ですが、もっと前で振りたいですね。今日も58mの後、それをやろうとしたのですが、力んで後ろになってしまいました。後半になると変な緊張をしてしまうんです」


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