2001/5/12 国際グランプリ大阪
女子4×400 mRで日本チーム国内最高の3分35秒70
しかし、未だに日本記録=ジュニア日本記録の数少ない種目


 あまり騒がれなかったが、女子4×400 mRの日本チーム(杉森・柿沼・信岡・吉田)が出した3分35秒70は国内で出た日本人チーム最高記録だった。
 4人のスプリットタイムは以下の通り。
杉森 54.6
柿沼 52.8
信岡 53.7
吉田 54.6
 この記録、パフォーマンス歴代3位だが、日本記録の3分34秒83は92年の世界ジュニア、そして今回のメンバーで出した3分35秒61は今年4月のマウントサックと外国で出た記録だった。

 世界ジュニアで出した記録だから当然だが、日本記録はジュニアチームが出した記録である。一昔前は、女子の日本記録のうち5〜6種目がジュニア選手が出した記録、すなわち日本記録=ジュニア日本記録だった。それが、ここ数年シニア選手が頑張った結果、日本記録はほとんどシニア選手が保持することになった。
 そんな中で、女子の800 m(この日更新した西村美樹も前日本記録保持者の岡本久美子もジュニア選手)と4×400 mRだけが、日本記録=ジュニア日本記録なのだ。

 リレー種目に標準記録はないが、日本陸連が設定した世界選手権派遣基準記録は3分34秒00。国内日本最高記録といっても、この日のメンバーに笑顔はなかった。
 柿沼も52秒台のスプリットで好走と言っていいが、今年のマウントサックでは52秒5、92年の世界ジュニアでは52秒0をマークしている。本人が、この日の走りに納得できるわけはなかった。